2018年10月4日木曜日

University of Southern California

こんにちは。
神谷町と大井町で勤務しております、歯科衛生士の本吉です。

トータルヘルスプログラムで有名な辻村傑先生が、クインテッセンス出版 月刊歯科衛生士 9月、10月号で『マイクロバイオーム時代のSRP』という内容を執筆されています。
 
 
マイクロバイオームとは細菌叢のことです。
虫歯は虫歯菌、歯周病は歯周病菌が発症に関与すると言われていますが、患者さんのお口の中をみてみると数に差はあれど多くの人が虫歯菌や歯周病菌を持っています。しかし、症状の進み方は人によって異なります。もちろん、習慣や体質の影響もありますが、未知の細菌の関与、また細菌のバランスが関わっているというのが最近の考え方です。
10月号では“細菌叢を変化させる”ことに着目した歯周治療の実践方法についてが記載されています。
細菌叢のコントロールを目指すために、より制度の高い、低侵襲な治療の仕方として、ミニレポートといった形で私も少しだけ執筆させていただきました。
 
 
半年前ぐらいに辻村先生とアメリカへ行き、南カリフォルニア大学(USC)で衛生士向けの講義や実習を受けました。
 

そして『そのなかで紹介されていた“口腔外固定”の有用性が高いのでレポートを書いてくれないか』と頼まれ、それが雑誌に載ることになりました。
自分の体験したことが形として残るのはやはり嬉しいものですね。
貴重な機会となりました。

USCでは分岐部病変を中心としたSRPの仕方、マイクロスコープ、ペリオスコピー、麻酔の仕方などの実技や講義がありました。
 
 
SRPとはスケーリングルートプレーニングの略で、歯石を除去して根面を滑沢にすることをさします。
顎模型で練習するのですが、アメリカの顎模型は親知らずまでしっかりある、歯が32本の大きい顎模型でした。
日本人は親知らずがしっかり生えている方は少ないので28本の顎模型が一般的です。
スケーラーという歯石を除去する器具も刃が大きいこと…
日本との違いを発見するたび盛り上がっていました。
 

また日本の衛生士が麻酔することはできませんが、アメリカの衛生士は自分たちで行います。仕事の幅も日本に比べて断然多く、またそれに伴って勉強量も多いです。
そんな並ならぬ努力があるからか、アメリカの衛生士は自信に溢れ、歯科衛生士というプロフェッショナルな仕事に誇りを持ち、この仕事を楽しんでいる方ばかりでした。
手技的なところもそうですが、人となりも学ぶことが多かったです。
アメリカでは歯科衛生士は人気職種10位に入り、ワークライフバランスがベストなのだそう。日本では『歯科衛生士ってなんですか?』なんて言われてしまうこともしばしば…認知度の低さに驚きです。頑張って広めていきたいですね~。
 
 
そして最近ウケデンタルでも取り入れたペリオスコピー、アメリカでも話題のようです。
ペリオスコピーのことまで書くと長くなりそうなので、そちらに関しては今度改めて書くことにします。

日本のなかでも手技に関してはいろんなやり方があるのですが、アメリカは多民族国家なこともあり、どんな場合でも適応できるようにと学ばれている印象がありました。
私もたくさんのやり方を学んだ上でひとりひとりの患者さんに合った方法を選択し、自分が信じる道に進んでいきたいなぁと思います。
患者さんのことを一番に考えたやり方をこれからも追求していきます。
ありがとうございました。