ウケデンタルオフィスの本吉です。
今日は歯周病細菌検査についてのお話です。
概要は当院のホームページに記載しております。
https://www.ukedental.com/perio/pcr
当院ではご希望のある方を対象に細菌検査で歯周病原細菌を調べています。
歯磨きを頑張っているにも関わらず、歯周病になってしまった方はいらっしゃいませんか?
そんな方は歯周病菌のなかでも特に悪さをする菌をお持ちの可能性があります。
悪性の強い菌をお持ちの方は、そうでない方以上に歯周病に気を付けていかなければなりません。
歯周病になって歯を失わないためにもしっかり検査を行ってご自身のリスクを把握していただき、歯ブラシの行い方をご指導させていただいたり、メインテナンスの間隔を短めに設定したりなど、徹底的に管理していく必要があります。
当院では5種類の菌を調べております。
具体的にどんな菌かと申しますと・・・
表面には線毛と呼ばれる付着装置があり、他の細菌や歯肉溝上皮に付着し、ポケット内で踏みとどまることができます。また、P.g菌は上皮細胞内に侵入することもわかっています。SRPの効果の及ばないところに生息しているということは再感染の温床になるので、レーザー治療を行い、細胞内に入り込んだ細菌にもアプローチしていく必要があります。
組織への侵入性があり、マクロファージの抗原提示作用を邪魔したり、抗体やコラーゲンなどを分解する能力があります。
システインプロテアーゼなどの蛋白分解酵素を持っており、病原性が強いと考えられています。
線毛を持ち組織侵入性があり、病原性が強いといわれています。内毒素のほか、貪食細胞をやっつけてしまうロイコトキシンという毒素や細胞膨化致死毒素を持っています。
内毒素や脂質を分解するリパーゼ、抗体やコラーゲンなどの蛋白を分解するプロテアーゼを持ちます。また、エストラジオールやプロゲステロンのような女性ホルモンを餌にできることが特徴です。そのため妊娠時に歯肉溝滲出液中で女性ホルモンが増えてくるとP.i菌の増殖が起こり、妊娠性の歯肉炎の原因になると考えられています。
どういった細菌がどれぐらいいるかを知ることで歯周病は予防できます。
ご興味ある方はスタッフまでお声がけください。